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断熱材 2025.6.18

断熱材にはどんな種類がある?|材料別の特徴・性能を解説

家の性能を高めるうえで、断熱材の材料選びはとても重要です。適切な材料を選べば、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしが実現できます。

本記事では、断熱材選びが重要な理由を整理し、代表的な材料の種類をわかりやすく紹介します。また、実際に材料を選ぶときのポイントも具体的に解説します。

断熱材の基礎知識を身につけ、失敗しない家づくりを進めましょう。

▼この記事でわかる内容

  • 断熱材の材料選びが重要な理由
  • 断熱材の材料の種類一覧
  • 断熱材の材料選びで気を付けるべきポイント

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断熱材の材料選びが重要な理由

住宅の快適性やエネルギー効率を高めるうえで、断熱材の材料選びは非常に重要です。選ぶ素材によって断熱性能・湿気耐性・寿命・コストが大きく異なります。

ここでは、断熱材の材料が住宅に及ぼす影響について3つの観点から詳しく解説します。

▼断熱材の材料選びが重要な理由

  • 理由①|家の断熱性・気密性が変わる
  • 理由②|光熱費に大きな影響が出る
  • 理由③|家の耐久性に関わる

理由①|家の断熱性・気密性が変わる

断熱材の種類によって、住宅の断熱性・気密性には大きな差が生まれます。

たとえば、発泡プラスチック系のウレタンフォームやフェノールフォームは、断熱性能が非常に高く、気密性も優れています。一方で、無機繊維系のグラスウールやロックウールは、断熱性は高いものの、施工方法次第で気密性に差が出やすい傾向があるのです。

断熱材を適切に選ばなければ、冷暖房の効きが悪くなり、エネルギーを無駄にしてしまいます。また、気密性の低い素材を選んだ場合、壁内に湿気が入りやすくなり、カビや結露の原因にもつながります。

断熱性・気密性を上げるためには、建築する地域の気候や住宅の構造、生活スタイルに合った断熱材を選ぶことが重要です。

理由②|光熱費に大きな影響が出る

断熱材の材料選びは、毎月の光熱費に直結します。断熱性の高い素材を使えば、冷暖房の効率が上がり、必要なエネルギーを最小限に抑えることが可能です。

逆に、性能が不十分な断熱材を使用した場合、室内の熱が外部に逃げやすく、冷暖房機器の稼働が増え、電気代やガス代が高騰する可能性があります。

光熱費を抑えたいのであれば、単に価格が安い素材を選ぶのではなく、長期的な省エネ効果まで含めて総合的に判断する必要があります。

断熱材の材料は「初期コスト」ではなく、「生涯コスト」で比較しましょう。

理由③|家の耐久性に関わる

断熱材の材料は、住宅の耐久性や寿命にも大きな影響を与えます。

断熱性や気密性が不足していると、壁内に湿気がこもりやすくなり、結露やカビ、さらには木材の腐朽を引き起こす原因になるのです。

また、耐久性という観点からは、経年劣化しにくい素材を選ぶことも重要です。

断熱材によっては長年の使用で変形したり、沈下して空洞ができることがあります。劣化が進行すると、隙間から冷気や湿気が侵入しやすくなり、家の保温性や構造安全性が損なわれる可能性もあるため注意が必要です。

住宅を長く快適に使い続けるためには、湿気・結露・外気から家を守る素材を選びましょう。

断熱材の材料の種類一覧

断熱材には多種多様な材料があり、性能や特性が異なります。施工方法や費用感、耐久性なども含めて、自分の住宅に合った素材を選ぶことが重要です。

ここでは、代表的な材料カテゴリ別に、特徴やメリット・注意点を詳しく解説します。

名称

ジャンル

説明

価格帯

ウレタンフォーム

発泡プラスチック系

ポリウレタン樹脂を発泡させてつくる断熱材

やや高め

ポリスチレンフォーム

発泡プラスチック系

ポリスチレン樹脂を発泡させた断熱材

やや高め

フェノールフォーム

発泡プラスチック系

フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えた断熱材

かなり高め

グラスウール

無機繊維系

ガラス繊維を綿状にした断熱材

安め

ロックウール

無機繊維系

鉱物などを溶かして繊維状にした断熱材

安め

セルロースファイバー

木質繊維系

新聞紙や段ボール、おがくずなどの天然木質系原料を使用した断熱材

やや高め

羊毛

天然素材系

原料となる羊毛に防虫処理を施した断熱材

高め

炭化コルク

天然素材系

ワインなどのコルクの端材を活用して炭化させた断熱材

高め

断熱材①|発泡プラスチック系

発泡プラスチック系の断熱材は、優れた断熱性能と気密性を兼ね備えた高機能な材料です。代表的な材料として、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームの3つが挙げられます。

ウレタンフォーム

ウレタンフォームは、ポリウレタン樹脂を発泡させて製造される断熱材です。主に「現場吹付けタイプ」と「ボードタイプ」の2種類があり、それぞれ用途や施工方法が異なります。

現場吹付けタイプの硬質ウレタンフォームは、現地で建物の構造に直接吹き付ける施工法です。形状の複雑な箇所にも密着しやすく、施工後の隙間を最小限に抑えることができるため、高い気密性が得られます。

一方、ボード状のウレタンフォームは、あらかじめ工場で規格化された製品を使用するもので、設置現場での寸法調整や切断作業が求められます。

価格帯については、他の断熱材と比較するとやや高めに分類されますが、断熱性に優れているためおすすめです。

ポリスチレンフォーム

ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂を発泡させて成形する断熱材です。軽量かつ加工しやすいという利点があり、住宅の壁・床・屋根といった幅広い部位に使用されることが多いです。

ただし、熱に弱い性質があり、高温環境下では変形や性能劣化の可能性があるため、使用箇所には配慮が求められます。

ポリスチレンフォームには、「ビーズ法ポリスチレンフォーム」と「押出法ポリスチレンフォーム」の2種類があります。ビーズ法ポリスチレンフォームはビーズ状の粒を金型で加熱し発泡させる製法で、押出法ポリスチレンフォームは樹脂を押し出して連続的に成形する方法です。

価格帯は、発泡プラスチック系の中では比較的安価ですが、無機繊維系の断熱材に比べるとやや高めです。

フェノールフォーム

フェノールフォームは、フェノール樹脂に発泡剤と硬化剤を加えて成形される断熱材です。熱が加わると硬化が進む性質があります。

特に外張り断熱工法に適しており、建物の外側から熱を遮る用途に多く用いられます。

製造コストが高いため、他の素材と比較すると価格はかなり高めに設定されています。そのため、性能を重視する一方で、全体予算とのバランスを見ながら導入を検討する必要があります。

断熱材②|無機繊維系

無機繊維系断熱材は、鉱物やガラスを原料として繊維状に加工したものです。代表的な材料としてグラスウールとロックウールが挙げられます。

グラスウール

グラスウールは、ガラスを高温で溶かして繊維状に加工し、綿のようにまとめた断熱材です。細かいガラス繊維で構成されており、多くの木造住宅に広く採用されています。

ただし、グラスウールは湿気に弱い素材です。内部に水分が浸入すると、空気を含む構造が崩れてしまい、断熱性能が大きく低下します。そのため、通常は防湿フィルムで覆って湿気の侵入を防ぐ処理が施されます。

しかし、施工時にこの防湿フィルムが破れてしまうこともあり、特にタッカーなどの固定具を使う際には注意が必要です。グラスウールを採用する場合は、丁寧な施工と十分な防湿対策が欠かせません。

価格帯は比較的安価で、手が届きやすい断熱材と言えます。

ロックウール

ロックウールは、玄武岩や高炉スラグといった天然の鉱物を高温で溶かし、繊維状に加工して作られる断熱材です。

性質としてはグラスウールに近く、断熱性や吸音性、不燃性に優れている点が共通しています。

価格帯は比較的安価ですが、グラスウールと比べるとやや高めです。

断熱材③|木質繊維系

木質繊維系断熱材は、セルロースファイバーが代表的です。調湿効果があり、快適な室内環境を維持するのに役立ちます。

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、新聞紙や段ボール、おがくずといった木質系の再生資源から作られる断熱材です。自然由来の原料を使用していることから、環境負荷の少ないエコ素材として評価されています。

木材由来のため、虫害や燃焼性を心配されることがありますが、製品にはあらかじめホウ酸や硫酸アンモニウムなどが添加されており、防虫・防カビ・難燃処理が施されているため安心です。

一方で、セルロースファイバーは形がないため、吹き込み施工をした際に隙間から材料が落ちてしまい気密性が低くなるといったデメリットもあります。

他の断熱材と比較して、価格帯はやや高めです。

断熱材④|天然素材系

天然素材系の断熱材には、羊毛や炭化コルクといった自然由来の材料が使われています。再生可能な資源を原料としており、製造や廃棄の過程でも環境への負荷が少ない点が大きな特長です。

羊毛

天然の羊毛を原料とし、防虫処理を施した上で使用される自然素材系の断熱材です。羊毛の繊維構造は非常に細かく、内部に多くの空気を抱え込む性質があります。

価格帯はグラスウールや発泡プラスチック系の断熱材に比べて大幅に高く、コスト面での負担が大きい点には留意が必要です。

炭化コルク

炭化コルクは、ワイン栓などに使用されたコルクの端材を再利用し、高温で炭化処理を施して作られる断熱材です。断熱性、調湿性に優れています。

他の断熱材と比較して価格は高めなので、予算を考慮して選択する必要があります。

断熱材の材料選びで気を付けるべきポイント

断熱材選びは、快適な住環境や省エネに大きく影響します。性能の違いによって住まいの温熱環境やランニングコストが大きく変わるため、慎重な比較検討が欠かせません。

ここでは、断熱材を選ぶ際に押さえておくべき3つの重要なチェックポイントを解説します。

▼断熱材の材料選びで気を付けるべきポイント

  • ポイント①|断熱性能を確認する
  • ポイント②|湿気・結露への強さを確認する
  • ポイント③|コストパフォーマンスを見極める

ポイント①|断熱性能を確認する

断熱材を選ぶうえで、まずはじめに重視すべきなのは断熱性能です。断熱性が低いと、外気の影響を受けやすくなり、冷暖房の効きが悪くなります。

断熱材の性能を比較する際は、熱伝導率の数値や厚さ、密度などを確認しましょう。

また、実際の施工品質によっても効果が大きく変わります。吹付けウレタンフォームのように気密性を高められる素材でも、施工が不十分だと本来の性能を発揮できません。

信頼できる業者による丁寧な施工が、断熱材の性能を引き出す鍵になります。

ポイント②|湿気・結露への強さを確認する

断熱材は、湿気や結露に強いものを選ぶことが重要です。素材によっては湿気を吸収しやすく、断熱性能が大きく下がってしまうことがあります。

結露が発生するとカビや腐食の原因になり、住宅の劣化を早める恐れもあるため注意が必要です。

たとえば、発泡プラスチック系の断熱材は吸水性が低く、湿気の影響を受けにくい特長があります。

湿気対策は目に見えにくいため、見落とされがちですが、長期的な快適性と建物の健全性を守る上で欠かせない要素です。断熱材を選ぶ際は、カタログに記載された吸水率などの指標を確認し、湿気に対してどれだけ耐性があるかをチェックしましょう。

ポイント③|コストパフォーマンスを見極める

断熱材は、価格だけでなく、長期的な性能維持や効果を含めて評価することが大切です。

初期費用が安くても、性能がすぐに劣化したり、冷暖房効率が下がるようでは結果的に高くつくこともあります。

断熱材は、目に見えない場所に使われるからこそ、あとから変更が難しい部材です。そのため、数年先の性能維持や住宅全体への効果も視野に入れて選ぶ必要があります。

フォームライトSLは、現場発泡させる吹き付けウレタンフォームです。壁の中を隙間なく断熱材で充填できるため、快適な居住空間を作り出すことができます。

フォームライトSLの特徴は以下の通りです。

  • 優れたコストパフォーマンス
  • ランニングコストが経済的
  • 断熱工事と気密工事を同時対応できるため工期はおよそ2日間

断熱材選びに迷われている方は、ぜひ詳細が記載されたカタログをダウンロードしてみてください。

フォームライトSLの詳細はコチラ

まとめ

本記事では、断熱材の材料ごとの特性や選び方のポイントについて詳しく解説しました。

断熱材を選ぶ際には、熱伝導率などの性能数値だけでなく、湿気への耐性や施工品質、長期的なコストパフォーマンスまで含めて判断することが重要です。見た目には現れない部分だからこそ、適切な素材と確かな施工が住まいの質を左右します。

断熱材は一度施工すると簡単に交換できないため、初期段階での慎重な選定が欠かせません。ライフサイクル全体を見据えた判断を行い、快適で持続可能な住まいを実現しましょう。

断熱材選びに迷われている方は、以下のURLよりカタログをダウンロードできるので、ぜひチェックしてみてください。

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