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フォームライトSL 見解書

フォームライトSLの燃焼ガス有害性に関する見解

1.建築材料の燃焼時のガス有害評価方法

建築材料の防火性能評価試験のうち、燃焼時に建築材料から発生するガスの有害性を評価する試験にガス有害性試験があります。
これは回転かごに入れた8匹のマウスに燃焼ガスを導入し、マウスの活動記録を評価することにより燃焼ガスの有害性を評価する試験方法です。
赤ラワン材を標準材料としてマウスの平均行動時間を測定し、これよりもマウスの行動時間が大きくなれば、ガス有害性試験に合格とするものです。

2.フォームライトSLのガス有毒性

フォームライトSLは上記ガス有毒性試験に合格をします。
つまり標準材料である木材に比べ、燃焼時の有毒性は低いという事が言えます。
実際の火災の場合、フォームライトSLが直火に晒されるのは内装材(石膏ボードなど)や外装材が焼失した場合であり、かなり火災が進行した状況になります。
人体への影響(有毒性)を考えた場合、火災の早期に燃焼し、有毒性の高い標準材(木材)よりも、フォームライトSLの安全性は高いと判断しております。

フォームライトSLのVOC測定結果について

フォームライトSLの小型チャンバー法によるVOC測定結果を以下に報告させていただきます。

VOC放散速度測定結果

物質名 放散速度(μg/m²h)
1日目 2日目 7日目 定量下限
ホルムアルデヒド <2 <2 <2 2
アセトアルデヒド <5 <5 <5 5
VOC トルエン <1 <1 <1 1
キシレン <1 <1 <1 1
P-ジクロロベンゼン <1 <1 <1 1
エチルベンゼン <1 <1 <1 1
スチレン <1 <1 <1 1
テトラデカン <1 <1 <1 1
ノナナール <1 <1 <1 1

測定機関:財団法人建材試験センター (受付番号03A1642)

通常の測定は換気を行った状態(徐々に濃度が薄くなる)で、7日後の放散速度の値を下記基準値と照らし合わせて判断。フォームライトSLは初期段階より定量下限以下である事が確認されております。

(参考 ホルムアルデヒド含有指定建材に関する区分)

等級区分 法規制対象外 3種 2種 1種
表示方法 F☆☆☆☆ F☆☆☆ F☆☆
放散速度(μg/m²h) 5以下 5~20 20~120 120以上

※換気を行った状態で、7日後の値を測定。

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ポリウレタンフォームの発ガン性について

物質の発ガン性につきましては、IARC(International Agency for Research on Cancer 国際がん研究機関)に
より次の5つのグループに分けられリスクが評価されています。

IARC : 世界で1番権威ある、物質の発がん性評価機関。WHO(世界保健機構)内の組織で、International Agency for Research on Cancer(国際がん研究機関)のこと。

ポリウレタンフォームは、
グループ3(ヒト発がん性に分類し得ない)に分類されており発がん性の心配はありません。

グループ 1 (Carcinogenic to humans. ヒト発がん性)
アスベスト、たばこ、アルコール飲料、カドミュームなど101品種
グループ 2A (Probably carcinogenic to humans. たぶんヒト発がん性がある)
ホルムアルデヒド、紫外線、ディーゼル排気ガスなど69品種
グループ 2B (Possibly carcinogenic to humans. ヒト発がん性の可能性がある)
コーヒー、ピクルス、ウレタン(Ethyl carbamate)、スチレン、ガソリンなど245品種
グループ 3 (Inclassifiable as to carcinogenicity to humans. ヒト発がん性に分類し得ない)
グラスウール、ガラス長繊維(glass filaments)、ロックウール、ナイロン6、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタンフォーム、茶など516品種
グループ 4 (Probably carcinogenic to humans. たぶんヒト発がん性がない)
カプロラクタム1品種のみ

(IARC発がん性物質リストについては、
http://monographs.iarc.fr/ENG/Classification/crthall.phpに掲載されております。07.8月現在)

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発泡系(プラスチック系)断熱材のシロアリ被害について

発泡系断熱材を使用した住宅のシロアリ被害について、基礎断熱工法において断熱材を外側に設置する場合、シロアリが断熱材内部に蟻道(直射日光を避ける為の防護壁)を作り、建物内部に侵入することは数多くの報告がなされております。これは、シロアリが主に生息している土中とシロアリの餌となる木材(土台など)の間を橋渡しする部分にシロアリが蟻道を作り易い(噛み易い、直射日光を遮ることが可能)物質(=発泡系断熱材)がある為、断熱材内に蟻道を作り、餌に到達しているものと考えられております。(1Fから2Fに登るためのハシゴの役割を果たしている。)

これは住宅金融支援機構の仕様書でも明らかになっており(詳細以下参照)発泡系断熱材の使用にあたっては、土中に埋めて使用しないことを前提としております。よって、床、壁、屋根など土(シロアリ生息地)と断熱材が直接接しない部分での発泡系断熱材の使用については、問題がないと判断しております。

断熱材の施工位置(住宅金融支援機構仕様書 基礎断熱について 抜粋)

地中に埋めた断熱材は一般的にシロアリの被害を受けやすく、本工法の採用に当たっては、建設地周辺におけるシロアリの生息状況や被害状況の実情を十分勘案して採用・不採用や詳細仕様を決定するような十分な注意が必要である。仕様書本文では限定していないが、特に、イエシロアリの被害が想定される地域、県名は省略)では、地中に埋め込んだ基礎の外周の断熱材が蟻道となる恐れが高いため、断熱材の施工位置を内側とする、あるいは何らかの工夫をした上で、基礎の外側に施工することが必要である。

一方、寒冷地でシロアリ被害が想定されない地域においては、基礎の耐久性と熱橋防止、また基礎の熱容量を活用するうえで、断熱材の施工位置を外側又は両側とすることが望ましい。

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ウレタンフォーム(フォームライトSL)の劣化について

1.紫外線による劣化

ウレタンフォームは紫外線照射により表面の黄変(分子結合の破壊による)が発生し、表面から風化(減容)が始まります。
よって、通常ウレタンフォーム表面が直射日光にさらされる部位には使用できません
住宅の断熱材として使用する場合、ウレタンフォームに直接紫外線が当たる事はありませんので紫外線劣化はなく、断熱性・気密性は維持されるものと思われます。

2.温度による劣化

劣化の原因として考えられる要因として温度があげられます。
ウレタンフォームの耐熱性は100℃であり、100℃を超える部分で使用した場合、劣化(分子結合の破壊)が起こります。
住宅で温度が最大になるのは、屋根部(夏場)で、最大70℃程度になる事があります。ウレタンフォームの耐熱温度(100℃)からして温度による劣化もないと考えられます。

3.内部ガス置換による劣化

ウレタンフォームの内部構造は、独立気泡・連続気泡と大きく分けて2種類あります。
独立気泡のウレタンフォームはフォーム内部に断熱性の良いガスを含有しており、経年変化により、内部ガスが空気と置換されることで断熱性の劣化が起きます。
一方、連続気泡のウレタンフォーム(フォームライトSL)は内部に空気しかなく、置換が起きても断熱性の劣化は発生しません。

その他、硬質ウレタンフォームについての諸物性についてはウレタン工業会のHPのQ&Aを参照願います。

ウレタンフォーム(フォームライトSL)の劣化について

フォームライトSLを使用する場合で、ダウンライトに直接フォームライトSLを施工する場合、以下にご注意願います。

ダウンライトを使用する場合は、SB型(気密、ブローイング用)をご使用願います。フォームライトSLの耐熱温度は100℃です。白熱球などを使った場合耐熱温度を上回る可能性もございますので必ず、SB型のご指定をお願い致します。(フォームが直接触れない場合はこの限りではありません。)

一般的に、SB型は直接断熱材と接して問題が無い様設計されており、上面温度が100℃を超えることがない事を確認しておりますが、事前にご使用のダウンライトメーカー様に使用可否(100℃以上になるかどうか)のご確認をお願い致します。

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フォームライトSLの電線・ケーブルへの影響について

ポリウレタンフォーム(フォームライトSL含む。)は一般的に、反応促進の触媒として『アミン』を含有しております。このアミンの影響でVVFケーブル等のビニル被覆が劣化し絶縁抵抗の低下を招き漏電、火災の恐れがあるとのご指摘について

本件については、『各種断熱材による電線・ケーブルの影響及び対策』(日本電線工業会発行)でも示されているように、VVFの許容使用温度(60℃)においてVVFケーブルにポリウレタンを塗布しても絶縁抵抗の低下は見られず実用上問題ない。という結果報告がなされております。
よって、フォームライトSLをVVFケーブルに直接施工する事は実用上問題なしと判断しております。
但し、VVFケーブル(その他電線を含む)他は許容使用温度があり、その許容使用温度を超えた温度での使用はできません。また、ケーブルには固有の許容電流があります。
この許容電流はケーブル温度によって変化します。ケーブル温度が高くなると許容電流は小さくなります。
一般的に最も多く使われているVVFケーブル(許容使用温度:60℃)を例にとってご説明いたします。
VVFケーブルには導体径1.6ミリ、2.0ミリが多く使用されます。
これらの許容電流(30℃)は

1.6ミリ(3芯以下) 19A
2.0ミリ(3芯以下) 24A  と規定されております。

このケーブルを断熱材で被覆すると、ケーブルからの放熱が少なくなる為、その許容電流はおよそ60%程度に低下します。(許容電流の60%の電流が流れると60℃に達する。)
よって、1.6ミリのVVFケーブルを断熱材で被覆した場合の許容電流は11.4A程度に低下します。同様に2.0ミリのVVFケーブルの場合は24A×60%=14.4A程度に低下します。
フォームライトSLをケーブルに直接施工する場合には、その断熱効果により許容電流が60%程度に低下することを考慮してケーブルの導体サイズを選定するなど、ケーブルが許容温度以上にならないように配慮することが重要となります。
(ケーブルの片側が無断熱の場合は許容電流の低下は考慮する必要はありません。) CD管の設置、フォームライトSL施工後の配線などの対処法があります。

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